WEB小説出身ラノベ 

ほぼ同時に2冊出てたのでまとめて購入&読了。
2343.jpg

■ソードアート・オンライン1 アインクラッド/川原礫(電撃文庫)
今年の第15回電撃大賞<大賞>を受賞した川原礫さんの新作で、2002年より
WEB上で連載されていた同名の作品の商業出版版になります。

設定そのものは割りとありふれた、ぶっちゃけて言うと第1回電撃大賞<金賞>の
「クリス・クロス 混沌の魔王」やこの手のジャンルの元祖の「クラインの壷」と
色々被るんですが、いい意味で王道的なボーイミーツガール作品になっていて、
非常に面白かったです。
この1巻だけでも十分綺麗に終わってるんですが、話はまだまだ続くようで
一体どんな物語が待っているのか、楽しみでなりません。

しかしこの作品といい大賞受賞作の「アクセルワールド」といいWEB上で
連載中の「絶対ナル孤独」といい、題材はどれももの凄くありふれてるのに
これだけ面白いものが書けるというのは凄いなあ。
ラノベレーベル増殖に伴い奇を衒った作品が増えてきてる中、この才能は
貴重だわ。間違いなく今後の看板作家候補で電撃はますます層が厚くなりそう。

ただ、意図的にやってる部分もあるんでしょうが、それを汲んでもやはり
ネーミングセンスがアレなのがちょっと(笑)。
なんせアクセルワールドの原題が「超絶加速バーストリンカー」ですから(笑)。


■散る花の残すもの 迷宮街クロニクル2/林亮介(GA文庫)
こちらは2003年よりWEB上で連載されていた「和風Wizardry純情派」 を
加筆修正した商業出版版の2巻になります。

原題にあるように、要は「Wizardryシナリオ1の舞台が現代日本になったら?」
という着想を基に書かれた「隣り合わせの灰と青春」を地で行く話で、まあ
無茶振りなので色々設定的に首を捻るところもありますが、とにかく人間を
書くのが上手いのでぐいぐい読ませます。
登場人物が軽く50人を超える為最初はやや読みにくいものの、探索者は
もちろんのこと、それ以外のバーテン、鍛冶屋、商社の担当者といった
キャラまでが本当に魅力的で、読み終える頃には登場人物全員の外伝が
読みたくなるほど。
それでいてそのキャラの立った探索者達が死亡率14%の数字の元、容赦なく
死んでいくドライさが凄いです。

2巻では12月になりクリスマスを始め色々なイベントが起こり、主人公の真壁も
成長し探索に慣れていくんですが、その半面、街の外の人間とのズレが本人の
知らぬ間にどんどん大きくなっていき…
果たして彼は生き残れるのか?そして彼女との、また翠との関係はどうなるのか?
続く3巻が待ち遠しいです。

まあ、WEB版→自費出版版→漫画版→商業出版版と、追いかけるのが4回目に
なるので展開自体はもう十分知ってるんですが、回を重ねるごとにどんどん
加筆修正されていってるので、全く飽きずに毎回楽しんでます。
というか、どのあたりが改変されてるのか探すのも楽しみの一つだったり。

ただ、どうしてもわかりやすいキャッチーな売りが無いので売上的に厳しそう
なのが辛いなあ。
なんとか本編だけでなく、外伝の最強トーナメント編まで出して欲しいところ
なんですが。


図らずもWEB出身で色々と対照的な2作品を同時に読めた訳ですが、
漫画だけでなく小説でもWEBで人気を得た作品が商業化される土壌が
出来てきてるのは喜ばしい限りですな。
関連記事

[ 2009/04/13 21:44 ] 日記 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

GAN

Author:GAN
玩具とかトランスフォーマーとか
特撮とかSDガンダムとか美味い
ものとか。

所属サークル:みはるワークス

メール:gan2●pm.highway.ne.jp
●を@に変えて下さい。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブロとも申請フォーム